逆さわり算(素因数分解、最大公約数、最小公倍数、約数の数)
2016/09/07
「逆さわり算」って(勝手にそう呼んでる)、公倍数、公約数、最大公倍数、最大公約数、素因数分解とさまざまな場面で活躍するのに、中学以降ほぼ使わないですよね。
(逆さわり算ってこういうやつね↓)
だから大人はこれを見て「あぁ、こんなのあったな。」と何十年ぶりにその引き出しを開けるのです。
例題
24と36の公約数、最大公約数、最小公倍数を導いてみましょう。
公約数
逆さわり算とはつまり素因数分解ですね。
24の約数は、「1, 2, 3, 4, 6, 8, 12, 24」
36の約数は、「1, 2, 3, 4, 6, 9, 12, 18, 36」
したがって24と36の公約数は、「1, 2, 3, 4, 6, 12」となります。
公約数を求めるときは、「2、2、3」のかけ算の組み合わせで成り立ちます。
2(を1個使う)=2
3(を1個使う)=3
2×2=4
2×3=6
2×2×3=12
約数の数
24を素因数分解すると、「23×3」です。
したがって約数の数は、4×2=8個になります。
なぜこうなるのか?
これは場合の数(並べ方、選び方)で出てきます。中学か高校ぐらい?5P3とか5C3とか、あれです。
「2」を0個使った場合、1個使った場合、2個使った場合、3個使った場合の4通り。
「3」を0個使った場合、1個使った場合の2通り。
だから、4×2になるんですね。
指数に+1してかけるだけですが、これは0個の場合があるから+1しています。
36は「22×32」ですから、約数の数は3×3=9個です。
公約数は「2, 2, 3」の組み合わせですから、3×2=6個になります。
最大公約数
もう思い出されたかと思いますが、左側をすべてかけてやると最大公約数になります。
2×2×3=12
最大公約数は「12」です。
最小公倍数
最小公倍数は、左側と下側の(分解された)数字をすべてかけてやります。
23×32=72
最小公倍数は「72」です。
素因数分解の早技(おまけ)
うちのチビたちは九九を覚えたときに、「逆さ九九」もやりましたので、すんなりでした。
解説抜きでご覧くださいwww
36 = 4×9 = 22×32
72 = 8×9 = 23×32
56 = 8×7 = 23×7
120 = 12×10 = 3×4×2×5 = 23×3×5
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