父ちゃんが教えたるっ!

娘に算数を教えてたら小1で小学算数、小2で中2数学までがすべて終わってしまった!国語・作文・英語もぼちぼち。年長長男は四則演算・分数・小数・素因数分解を暗算でこなせるまでに!

つれづれ 書籍

「実は学歴で年収は変わらない」 「ご褒美で釣っても良い」「勉強しなさいはNG」

2017/04/28

「どの高校や大学にいっても、将来の年収に影響しない」
「子供の学習時間は、父親が勉強を見ると長くなる」

先日(2016.9.25)、中室牧子さんが林先生の初耳学に出演されていました。
「『学力』の経済学」という本がベストセラーになっているらしいのですが、私は中室牧子さんのことをこのとき初めて知りました。




他人の「成功体験」はわが子にも活かせるのか?

3人の子どもを全員東大に受からせた親の体験談、めっちゃ低い偏差値から難関私立大に合格した体験談など、読んで真似したら我が子も東大に合格させることができるのかというと、それはできないのだという。そりゃそうだ。

「子どもの頃からめちゃくちゃ読書をさせたんです!だから成績が良かったんです!」という話には因果関係はないのだと。
読書をしたから成績が良かったのではなく、「成績の良い賢い子がめちゃくちゃ読書してた」という相関関係は成り立つと。

この「因果関係」に関して昔から思っていたことがあります。
「成績のいい子は毎日きちんと朝ご飯を食べている」という話です。
たしかにご飯を食べたほうが頭が働くようになるというのはわかります。

しかし本当の理由はそこではないんじゃないかと。
毎日朝ご飯をきちんと食べるような家庭の子だから成績がいいのではないでしょうか?
本当の理由(原因)は家庭環境なんじゃないかと思いますがいかがでしょうか?

子どもを「ご褒美」で釣ってはいけないのか?

  • ご褒美は「テストの点数」などのアウトプットではなく、「本を読む」「宿題をする」などのインプットに与えるべき
  • アウトプットではなくインプットに、遠い将来ではなく近い将来にご褒美を与えるのが効果的

ご褒美というのは具体的に「お金」でも良いということです。

実は私もお金で釣ることがあります。悪くない方法だと思っていましたから、他人にオススメしたこともあります。
世間的には良くないイメージのある方法ですから、エビデンスを示してくれたというのは私としては大変うれしいですね。

「実は学歴は年収に影響しない」という研究結果

「よくアニメ『ドラえもん』を例にして説明しています。のび太くん、スネオ、ジャイアン、出木杉くんの4人がいるとします。このまま彼らが、中学、高校、大学と進学すると……出木杉くんは名門大学に進むんじゃないかと多くの人が予想すると思います」

「しかしそれは、もともと彼の持つ能力の高さによるものなのか、それとも彼がその後に辿った中学や高校での教育の効果なのか。これを識別するのは非常に難しいんです。教育の効果をはかるときには、出木杉くんが名門大学に行った場合と、出木杉くんのコピーロボットが、普通のレベルの大学に行った場合を比較して、ふたりの賃金を計測しないといけないのです」

「そこで、私たちの研究では、一卵性双生児のデータを使いました。一卵性双生児は、DNAのパターンも家庭環境も同じですから、双子の兄弟姉妹をコピーロボットのようにみなすことができます。そして、違う大学に進学した一卵性双生児の就職後の賃金の差を見てみました」

双子のふたりに賃金の差は、ほとんど見られなかったという。「同じ大卒であれば、どの大学に行っていても、その後の人生で得られた賃金に、ほとんど差はなかったんです。それならば、と教育段階を下げて、同じ設定で、高校の選択が学力に影響しているかを調べてみました。すると、同じ中学に通い、別の高校に通った一卵性双生児が合格した大学の偏差値にも、差はありませんでした」

調査を行った中室さんは、「大学や高校の選択は、世の中で思われているほど重要ではない可能性がある」と語る。

類似の研究として、アメリカでは、プリンストン大学の経済学者らが「大学の選択は将来の賃金に影響しない」ことを明らかにしている。この結果は、アメリカの教育関係者にもよく知られており、高校の進路カウンセラーが、生徒に『偏差値で大学を選ぶんじゃない。何をやりたいのかが大事だ』などとアドバイスしているという。
THE HUFFINGTON POST

身に染みてよくわかりますwww
私が「学歴が高くて年収がイマイチなのか」、「学歴はイマイチだけど年収が高いのか」は内緒ですがwww

まったくもって同意しますが、「アメリカの高校の進路カウンセラー」の件だけは大反対です。

「何をやりたいのか」は重要なことですが、それ以上に「何ができるのか、何が適しているのか」はもっと大事なことだと思っています。
それに加え、「お金」についても考えてほしいと思っています。

「子どもの頃、『お金』について考えたこともなかった。『お金』について話してくれる大人がいてほしかった。」という思いがありますので、自分の子どもにはもっと大きくなったら話そうと思っています。

進路に関して言えば、「どうして賢い子は医学部を目指すのか?」という疑問があります。私自身は「わが子にはなってほしくない職業トップ3」に医者が入ります。心にしまっておきますが。

この辺の話はまたいずれ。

「勉強しなさい」はNG

厚生労働省が収集した約5万人のデータを用いた研究では、子供からテレビやゲームを取り上げたとしても、子供の学習時間は、ほんのわずかしか伸びないという調査結果が出たという。子供が自ら学習するようになるためには――中室さんの調査によれば、親が「勉強時間を決めて守らせている」「勉強を見ている」ことが重要だという。

「親のコミットメントを、父親と母親に分けて、『勉強したか確認している』『勉強を見ている』『勉強をする時間を決めて守らせている』『勉強するようにいう』の4類型に分けて、子供の学習時間への影響を見ました。すると両親が『勉強を見ている』『勉強する時間を決めて守らせている』場合、子どもの学習時間は長くなる傾向があったんです」

調査では「父親が、机に座って勉強を見ている」場合に、もっとも学習時間が長くなる傾向が見られた。逆に、母親が「勉強するようにいう」のは、子供が女子である場合に、学習時間を減少させた。また親ではなく、大人が子供の勉強を見た場合でも、子供の学習時間が増える結果が得られたという。親や大人の行動によって、子供の学習時間は変わるのだ。
original
THE HUFFINGTON POST

「リビングで勉強している子は成績がよい」という噂の正体は、こういうことじゃないかということでした。

そのほかにこんなことも書いてあるそうです

  • 平均的な学力の高い友だちの中にいると、自分の学力にもプラスの影響がある
  • 学力が優秀な子どもに影響を受けるのは、上位層だけ。「学力の高い友だちといさえすればよい」は間違い
  • ある世代の子ども全員を対象にして「平等」に行われた政策は、親の学歴や所得による教育格差を拡大してしまうことがある





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